薬飲み忘れ防止対策としてできること〜薬の一包化〜

薬の飲み忘れに関して

薬は自分にとって必要であるのはわかっているけど、ついつい飲み忘れてしまう、、、
両親がちゃんと薬を飲んでくれない、、、
そのような経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?
仕事や家事が忙しくて、どの薬を何錠飲むのかわからなくなった、など飲み忘れの理由はさまざま。
処方された薬の飲み忘れを調査した研究では、半分以上の人が飲み忘れがあると回答しており、20代と60代以上で特に多いことがわかりました。
そんな薬の飲み忘れ防止のアイデアとして、「一包化」をご存知でしょうか?

薬の「一包化」について









一包化(いっぽうか)とは、薬を飲む時間ごとに薬をまとめて一包にすることをいいます。
上記の図のように、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前など、薬を飲むタイミングはさまざま。
また一つの薬でも2錠、3錠などと飲む個数もさまざまです。
薬の種類が増えると薬のタイミングや錠数を把握をすることは難しくなり、ついつい飲み忘れてしまう、、、
そのときには一包化がとても適しているのです。
薬剤師が患者さんごとの薬を整理して、飲むべき薬を朝食後などのタイミングごとに、ひとつにまとめにしてお渡しします。
そのことによって、飲み忘れを防止できるだけでなく、患者さん本人が薬を分けるわずらわしさが減る、家族が薬を準備する手間が減るなどのメリットがあります。
また高齢者の患者さんでは、薬のシート(薬が入った包装)から薬を取り出すことが困難だったり、薬を取り出したら勢いよく飛び出してしまい、薬がどこかに行ってしまったなどのお悩みを持っていますが、それらの防止にも一包化は役立ちます。

一包化のメリット

・飲むタイミングごとにまとまっているので、わずらわしさが少ない
・薬の飲み忘れ防止になる
・高齢者の患者さんでも簡単に薬を取り出せる

一包化の費用

一包化は医師の了承があり、条件を満たせば保険を使って行うことができます。
保険を使う場合、料金の決定に細かいルールがありますが、おおむね3割負担の方であれば100~700円、1割負担の方であれば34〜240円程度になります。
きらら薬局では保険を使う一包化に対応しておりますし、保険が使えない場合でも一包化が可能です。
ひとつの病院での薬だけでなく、複数の病院の薬をまとめることもできます。
ついつい薬を飲み忘れてしまう、家族の薬の飲み残しが多いなどでお悩みの際は、きらら薬局までご相談ください。


一包化の保険適応条件
・薬が2種類以上処方されており、飲むタイミングが1日2回以上ある場合(朝・晩、朝・昼など)
・3種類以上のお薬が出ている場合

一包化の費用詳細
・42日分以下の場合、7日分ごとに34点(340円)
・43日分以上の場合 一律240点(2400円)
上記から保険適応の1〜3割が自己負担